やらせではなく演出。
一体、演出とやらせの境界線はどこにあるんでしょうか。
またフジテレビの番組でやらせと噂があった番組をまとめていきます。
目次
「ほこ×たて」はやらせ?
フジテレビ系で2013年10月20日に放送された「ほこ×たて」の2時間スペシャルで、やらせがあったことを大筋で認めています。
どんなやらせだったかというと、対決に出演したラジコンカー世界選手権14連覇の実績を持つラジコン製造機メーカー「ヨコモ」勤務の広坂正美氏が「実際に対戦していないスナイパーと対戦したように描かれた」など、放送内容が実際の対決と異なる点をいくつか指摘し、ネット上で告発したという物でした。
この告発に対しフジテレビは大筋で事実を認めていますが、やらせという表現ではなく「過剰演出」という言葉を使っています。
実際に行われていない対戦を、対戦したように見せかけることは、「過剰演出」ではなくやらせだと思いますが…・
この事件をきっかけに「ほこ×たて」は打ち切りになっていますので、「ほこ×たて」はやらせであったと言えると思いますね。
「99人の壁」はやらせ?
フジテレビの「99人の壁」はやらせだったのでは?と言われていますが、果たして「99人の壁」のやらせ問題とは一体なんだったのでしょうか?
「99人の壁」とは一般公募の参加者100人から選ばれたチャレンジャーである1人が、残り99人の解答者相手に全問正解を目指す、早押しクイズ番組です。
最初は特番だったのですが、後にレギュラー番組となる程人気の番組でした。
でも参加者を集めるのも大変だったらしく、参加者が100人集まらなかったときに、解答権のないエキストラを起用していたというものです。
サクラをやらされたエキストラの1人が2020年2月にBPO(放送倫理・番組向上機構)に報告したことで発覚しました。
本物の解答者は79人で、なんとサクラが20人も入っていたということで、実は79人の壁だったと揶揄されています。
そして実は告発があった回に止まらず、2018年8月16日の特番から2019年10月26日の放送分まで、26回にも渡ってサクラを起用し続けていました。
そこで「99人の壁」は部分的にやらせだったと言えますね。
「イッテQ」はやらせ?
日本テレビ系のバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ」にもやらせがあったのでは?との疑惑がありますが、果たして「イッテQ」のやらせ疑惑は本当なのでしょうか?
2018年5月20日に放送された「橋祭り」がやらせだったのではないかと言われています。
東南アジアの小国・ラオスで、水上にかけられた全長25mの板を橋に見立て、4つの動く玉を避けて、自転車で橋を渡りきる「橋祭り」に宮川大輔がチャレンジしたのですが、このお祭りは行われていないのではないかと週刊誌に報じられました。
日本テレビはやらせを否定しましたが、ラオス政府が対応を検討する事態にまで発展してしまっています。
「橋祭り」以外にも過去11個のお祭りが、実際には行われていない可能性があるそうですよ。
BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会からも「放送倫理違反があった」とする意見書が公表され、日本テレビの社長も謝罪をしていますので、他はともかく「イッテQ」の「橋祭り」はやらせだった様です。
「さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020」はやらせ?
2020年4月18日放送のフジテレビ系「さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020」でもやらせがあったのでは?
とネット上で話題になっていました。
フジテレビアナウンサーの佐野瑞樹と倉田大誠のラブラブぶりを公表する企画の仲で、佐野瑞樹と倉田大誠のクリスマスイブのディナーと箱根旅行を隠し撮りし、箱根の旅館にもカメラが仕掛けられ、入浴シーンまで撮られていました。
本当の隠し撮りであれば犯罪なので、いくらなんでもやらせではないか?と疑う方々が続出しています。
隠し撮りが出来てしまうとなると、箱根旅行で宿泊した環翠楼側の問題にもなってしまいますので、環翠楼は4月20日にも公式フェイスブックページを更新し、「放送内容では完全プライベートのような演出となってございますが、実際には撮影企画関係者より依頼を承って御予約を頂いており、ご本人様からの御予約ではございません」とコメントしました。
プライベート旅行では無かったので、「さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020」の一部コーナーはやらせだった様です。
やらせではなく演出?
数々のテレビ番組内のやらせ問題ですが、テレビ局側はやらせではなく「過剰演出」という言葉を使いますよね。
本当にやらせではなく過剰演出なのでしょうか?
テレビは面白くなければ視聴者が離れてしまいます。
そこでより面白く、センセーショナルな放送を目指す気持ちはとてもよくわかりますよね。
バラエティー番組でもコメントにはセリフがあると言われていますので、演出を入れないと番組として成立しないのでしょう。
バラエティー番組で視聴者を楽しませようとして、演出を入れるのは個人的には構わないのではないかと思いますね。
ただ他国の政府や、宿泊先に迷惑をかけてしまうと、演出ではなくやらせになってしまうと思います。
やらせと演出は紙一重だと言えますね。
やらせと演出の境界線は?
ではやらせと演出の境界線とはどこにあるのでしょうか?
演出は当たり前のように行われていると思いますが、やらせで問題になってしまった番組には共通点があります。
それは不愉快に思った人からの告発ですね。
特に「99人の壁」では、サクラをやらされたエキストラによって告発されています。
企画は本物だと楽しんでいる視聴者を欺いてしまった、良心の呵責に耐えかねたのかもしれません。
日本人は嘘をついてはいけないと教育されて育ちますので、堂々を視聴者を欺くのは辛いと思います。
個人的には傷付く人や迷惑を被る人がいなければ演出で、誰かを傷つけたり、迷惑をかけてしまったらやらせなのではないかと思いますね。
今回は、フジテレビでやらせ疑惑があった番組をまとめました。やらせではなく演出。その境界線がむずかしいですね。いずれにせよエンターテインメントなので面白かったり、楽しかったりすればOKなんだと思いますが…。